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突然の激痛で歩けなくなるほどの腰痛。一体何が原因なのでしょうか? この記事では、歩けないほどの腰痛を引き起こす様々な原因、ぎっくり腰や椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などについて詳しく解説します。さらに、痛みが起きた時の応急処置や、整体による効果的な治療法、そのメカニズムについてもご紹介します。整体には様々な種類があり、それぞれのアプローチ方法も異なります。この記事では、カイロプラクティックやオステオパシー、指圧マッサージなど、代表的な整体の種類についても解説。整体を受ける際の注意点や、整体以外の治療法、そして日頃からできる効果的な予防策についても網羅しています。つらい腰痛から解放され、快適な生活を送るためのヒントが満載です。この記事を読めば、ご自身の腰痛の原因を理解し、適切な対処法を見つけることができるでしょう。
1. 歩けないほどの腰痛、その原因とは?
突然歩けなくなるほどの激しい腰痛。一体何が原因なのでしょうか?考えられる原因をいくつかご紹介します。
1.1 ぎっくり腰
ぎっくり腰は、正式には「急性腰痛症」と呼ばれ、重い物を持ち上げた時や、くしゃみをした時など、急な動作がきっかけで起こることが多いです。筋肉や靭帯の損傷、炎症などが原因と考えられています。激痛が走り、全く動けなくなる場合もあります。
1.2 椎間板ヘルニア
背骨の骨と骨の間にある椎間板という組織が飛び出し、神経を圧迫することで激しい痛みやしびれを引き起こします。前かがみになると痛みが強くなり、咳やくしゃみでも悪化することがあります。また、足にしびれや痛み、感覚の鈍さなどが現れることもあります。特に重いものを持った時や、長時間同じ姿勢でいた後に症状が悪化しやすい傾向があります。
1.3 脊柱管狭窄症
背骨の中を通る脊柱管が狭くなり、神経を圧迫することで腰痛や足のしびれを引き起こします。間欠性跛行と呼ばれる、しばらく歩くと足がしびれて歩けなくなり、少し休むとまた歩けるようになるという特徴的な症状が現れます。また、前かがみになると痛みが軽減されるのも特徴です。
1.4 腰椎分離症・すべり症
腰椎分離症は、腰の骨の一部が疲労骨折を起こした状態です。分離症が進行すると、骨が前方にずれてしまう腰椎すべり症に移行することがあります。腰を反らせたり、長時間立っていたりすると痛みが強くなる傾向があります。成長期のスポーツをしている子どもに多く見られますが、大人になってから発症することもあります。
1.5 梨状筋症候群
お尻にある梨状筋という筋肉が硬くなり、坐骨神経を圧迫することで、お尻や太もも、足にかけて痛みやしびれを引き起こします。長時間座っていると症状が悪化しやすく、お尻の奥に痛みを感じることが多いです。
1.6 その他の原因
上記以外にも、歩けないほどの腰痛を引き起こす原因は様々です。下記に、代表的な例を挙げて簡単に説明します。
疾患名 | 概要 | 主な症状 |
---|---|---|
腰椎椎間関節症 | 腰椎の関節に炎症や変性が起こる疾患 | 腰の痛み、可動域制限 |
仙腸関節炎 | 仙骨と腸骨の間の関節に炎症が起こる疾患 | 腰や臀部の痛み、下肢のしびれ |
感染症(化膿性脊椎炎など) | 細菌感染によって脊椎に炎症が起こる疾患 | 激しい腰痛、発熱、悪寒 |
腫瘍 | 脊椎や脊髄に腫瘍ができる疾患 | 持続的な腰痛、神経症状 |
内臓疾患(腎盂腎炎、尿路結石など) | 腎臓や尿路に異常が起こる疾患 | 腰痛に加え、発熱、吐き気、血尿などの症状 |
血管性の疾患(腹部大動脈瘤など) | 血管に異常が起こる疾患 | 突然の激しい腰や腹部の痛み |
これらの疾患は稀なケースですが、歩けないほどの激しい腰痛と合わせて他の症状がある場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。自己判断で放置すると、症状が悪化したり、重大な疾患を見逃してしまう可能性があります。専門家の適切な診断と治療を受けるようにしましょう。
2. 腰痛で歩けない時の応急処置
突然歩けないほどの激痛が襲ってきた時、まずは落ち着いて適切な応急処置を行いましょう。適切な処置を行うことで、症状の悪化を防ぎ、回復を早めることに繋がります。慌てずに以下の手順に従って対応してください。
2.1 安静にする
歩けないほどの腰痛の場合、まずは絶対的な安静が必要です。無理に動くと症状が悪化することがあります。安全な場所に移動し、楽な姿勢で安静を保ちましょう。横になる場合は、膝を軽く曲げると腰への負担が軽減されます。仰向けに寝るのが辛い場合は、横向きで寝て、抱き枕などを抱えるのも良いでしょう。痛みが強い場合は、なるべく動かないようにしましょう。
2.2 冷湿布を使う
痛みが発生してから48時間以内は、炎症を抑えるために冷湿布を使用するのが効果的です。市販の冷湿布や保冷剤をタオルに包んで患部に当てましょう。15~20分程度を目安に、冷やしすぎないように注意してください。冷湿布は炎症を抑え、痛みを和らげる効果が期待できます。ただし、冷えすぎるのは逆効果になる可能性があるので、冷湿布の使用時間は守り、感覚がなくなってきたらすぐに外しましょう。
2.3 コルセットを着用する
コルセットは、腰を固定することで痛みを軽減し、動きをサポートする効果があります。適切なサイズのコルセットを選び、正しく装着しましょう。きつく締めすぎると血行が悪くなる可能性があるので、適度な締め付け具合を心がけてください。コルセットはあくまで一時的な補助具であり、根本的な治療ではありません。長時間の着用は避け、痛みが軽減したら徐々に外すようにしましょう。装着方法がわからない場合は、専門家に相談することをおすすめします。
2.4 痛み止めを服用する
市販の痛み止めを服用することで、一時的に痛みを緩和することができます。ただし、痛み止めは根本的な解決策ではなく、あくまで対症療法です。服用する際は、用法・用量を守り、長期間の服用は避けましょう。持病がある方や他の薬を服用している方は、事前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。また、痛み止めを服用しても痛みが改善しない場合は、自己判断で量を増やすのではなく、専門家を受診しましょう。
症状 | 応急処置 | 注意点 |
---|---|---|
激しい痛みで動けない | 安静、冷湿布、コルセット着用、痛み止め服用 | 無理に動かない、冷やしすぎない、締め付けすぎない、用法用量を守る |
痛みが少し落ち着いてきた | 安静を続けながら、徐々に体を動かす | 急に動かない、痛みが増したらすぐに休む |
痛みが続く、悪化する | 速やかに専門家を受診 | 自己判断で治療を続けない |
これらの応急処置はあくまで一時的なものです。痛みが続く場合は、自己判断で治療を続けるのではなく、速やかに専門家を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。早期に適切な治療を受けることで、慢性化を防ぎ、より早く回復することができます。
3. 整体で腰痛は改善する?そのメカニズム
歩けないほどの腰痛を抱えていると、一刻も早く痛みから解放されたいと願うものです。整体は、その痛みを和らげ、根本的な改善を目指す上で有効な選択肢の一つとなり得ます。しかし、整体の効果やメカニズムについて疑問を持つ方もいるでしょう。そこで、この章では整体が腰痛にどのように作用するのか、そのメカニズムを詳しく解説します。
3.1 整体における腰痛へのアプローチ
整体は、身体全体のバランスを整えることで、痛みや不調の根本原因にアプローチすることを目的としています。腰痛の場合、痛みに直接関係する腰部だけでなく、骨盤の歪み、背骨のズレ、肩甲骨の可動域、股関節の柔軟性など、全身の状態を総合的に評価します。そして、一人ひとりの状態に合わせた施術を行うことで、腰痛の改善を目指します。
3.2 筋肉の緊張緩和
腰痛の大きな原因の一つに、筋肉の緊張があります。長時間のデスクワークや不良姿勢、運動不足、冷えなどによって、腰周りの筋肉が過剰に緊張し、血行不良や神経の圧迫を引き起こすことがあります。整体では、マッサージやストレッチなどの手技を用いて、緊張した筋肉を緩め、血流を改善することで、痛みを軽減します。 特に、腰方形筋、腸腰筋、大殿筋、中殿筋、梨状筋などは腰痛に深く関わる筋肉であり、これらの筋肉の緊張を緩和することで効果が期待できます。
3.3 骨格の歪み調整
骨盤や背骨の歪みも腰痛の原因となる場合があります。骨格が歪むと、身体のバランスが崩れ、特定の筋肉や関節に負担がかかりやすくなります。整体では、骨盤の傾きや背骨のズレを矯正することで、身体のバランスを整え、腰への負担を軽減します。
3.4 血行促進
血行不良は、筋肉の緊張や炎症を悪化させる要因となります。整体では、マッサージやストレッチによって血行を促進し、筋肉や組織への酸素供給を向上させることで、痛みの緩和や回復を促進します。
3.5 神経の圧迫解放
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などでは、神経が圧迫されることで激しい痛みやしびれが生じることがあります。整体では、骨格の歪みを調整したり、筋肉の緊張を緩和することで、神経への圧迫を解放し、症状の改善を図ります。
メカニズム | 整体による作用 | 期待できる効果 |
---|---|---|
筋肉の緊張 | マッサージ、ストレッチによる筋肉の緩和 | 血行改善、疼痛緩和 |
骨格の歪み | 骨盤、背骨の矯正 | 身体のバランス調整、腰への負担軽減 |
血行不良 | マッサージ、ストレッチによる血行促進 | 酸素供給向上、回復促進 |
神経の圧迫 | 骨格調整、筋肉緩和による圧迫解放 | 疼痛、しびれの緩和 |
このように、整体は様々なメカニズムを通して腰痛の改善に働きかけます。ただし、すべての腰痛に効果があるわけではなく、症状によっては他の治療法と組み合わせる必要がある場合もあります。整体を受ける際は、自身の症状や体質に合った施術を選択することが重要です。
4. 腰痛に効果的な整体の種類
歩けないほどの腰痛を改善するために、様々な整体の手技が存在します。それぞれの整体の特徴を理解し、ご自身の症状に合った施術を選ぶことが重要です。ここでは代表的な整体の種類を解説します。
4.1 カイロプラクティック
カイロプラクティックは、骨格の歪み、特に背骨の歪みに着目した施術法です。背骨の歪みは神経の圧迫を引き起こし、腰痛だけでなく様々な症状の原因となると考えられています。カイロプラクターは、アジャストメントと呼ばれる矯正テクニックを用いて背骨や骨盤の歪みを調整し、神経の働きを正常化することで、腰痛の改善を目指します。
カイロプラクティックはWHO(世界保健機関)も認める代替医療の一つであり、科学的根拠に基づいた施術法として国際的に認知されています。
4.1.1 カイロプラクティックにおける腰痛へのアプローチ
カイロプラクティックでは、腰痛の原因を特定するために、姿勢分析、可動域検査、触診などを行います。そして、個々の状態に合わせたアジャストメントを施すことで、腰痛の根本的な改善を図ります。
4.2 オステオパシー
オステオパシーは、身体全体を一つのユニットとして捉え、筋肉、骨格、内臓、神経系、循環系など、相互に関連する全ての組織の機能的な調和を重視する施術法です。オステオパシーでは、身体の自己治癒力を高めることを目的として、繊細なタッチで筋肉や関節の動きを調整し、血流やリンパの流れを改善することで、腰痛をはじめとする様々な症状の緩和を目指します。
4.2.1 オステオパシーにおける腰痛へのアプローチ
オステオパシーでは、腰痛の原因を特定するために、全身の評価を行います。腰部だけでなく、頭蓋骨、内臓、骨盤など、関連する部位も丁寧に評価し、全身のバランスを整えることで腰痛の改善を図ります。
オステオパシーは、身体全体の繋がりを重視し、根本的な原因にアプローチする点が特徴です。
4.3 指圧マッサージ
指圧マッサージは、東洋医学の考えに基づき、身体に点在するツボを指で刺激することで、気の流れを整え、自然治癒力を高める施術法です。指圧マッサージは、筋肉の緊張を緩和し、血行を促進することで、腰痛の緩和に効果が期待できます。指圧マッサージは、身体の不調を改善するだけでなく、リラックス効果も高く、心身の健康維持にも役立ちます。
4.3.1 指圧マッサージにおける腰痛へのアプローチ
指圧マッサージでは、腰痛の原因となっている筋肉の緊張や血行不良を改善するために、腰部周辺のツボを刺激します。また、全身のバランスを整えるために、関連する経絡上のツボも刺激することで、より効果的な腰痛改善を目指します。
整体の種類 | 特徴 | 期待される効果 |
---|---|---|
カイロプラクティック | 背骨の歪みを調整 | 神経の圧迫解放、姿勢改善 |
オステオパシー | 全身のバランス調整 | 自己治癒力の向上、身体機能の改善 |
指圧マッサージ | ツボ刺激による気の流れ調整 | 筋肉の緊張緩和、血行促進 |
上記以外にも、様々な整体の手技が存在します。どの整体が自分に合っているかは、症状や体質によって異なります。整体院を選ぶ際には、施術内容や実績などをよく確認し、信頼できる施術院を選ぶことが大切です。また、整体は医療行為ではないため、重度の腰痛の場合は、医療機関を受診するようにしましょう。
5. 整体を受ける際の注意点
整体を受ける際には、いくつかの注意点があります。施術の効果を最大限に引き出し、安全に施術を受けるために、以下の点に留意しましょう。
5.1 施術を受ける前の注意点
施術を受ける前に、いくつか確認しておきたいことがあります。事前の準備をしっかり行うことで、安心して施術を受けることができます。
5.1.1 服装
施術を受けやすい服装で行きましょう。締め付けの強い服装や、厚手の生地の服は避け、動きやすい服装がおすすめです。 ジャージやスウェットなどが良いでしょう。スカートの場合は、施術着に着替えてもらえるか確認しておきましょう。
5.1.2 食事
施術を受ける直前の食事は控えましょう。 食後すぐは、体が消化活動に集中しているため、施術の効果が薄れてしまう可能性があります。施術を受ける1時間前くらいまでには食事を済ませておきましょう。
5.1.3 持病やアレルギー
持病やアレルギーがある場合は、必ず施術者に伝えましょう。妊娠中の方や、手術を受けたことがある方も、事前に伝えることが大切です。 これらの情報は、施術方法を決定する上で重要な要素となります。
5.1.4 施術内容の確認
施術を受ける前に、どのような施術を行うのか、施術時間や料金などを確認しておきましょう。疑問点や不安な点は、遠慮なく質問することが大切です。
5.2 施術中の注意点
施術中は、自身の体の状態に注意を払い、施術者とのコミュニケーションを大切にすることが重要です。
5.2.1 痛みや違和感
施術中に痛みや違和感を感じた場合は、すぐに施術者に伝えましょう。我慢せずに伝えることで、施術方法の調整や、施術の中断などの適切な対応を受けることができます。
5.2.2 体の状態の変化
施術中に、体の状態が変化したと感じた場合も、施術者に伝えましょう。例えば、体が温かくなったり、リラックスしてきたなど、些細な変化でも伝えることが大切です。 これらの情報は、施術の効果を判断する上で重要な指標となります。
5.2.3 施術者とのコミュニケーション
施術者とのコミュニケーションを積極的に取りましょう。自分の体の状態や感じていることを伝えることで、より効果的な施術を受けることができます。
5.3 施術後の注意点
施術後も、体の状態に気を配り、適切なケアを行うことで、施術の効果を維持し、再発を予防することができます。
5.3.1 休息
施術後は、十分な休息を取りましょう。 体は施術によって変化しているため、休息することで、体の回復を促すことができます。
5.3.2 水分補給
施術後は、水分を多めに摂取しましょう。 施術によって老廃物が排出されやすくなっているため、水分を摂取することで、デトックス効果を高めることができます。
5.3.3 入浴
施術当日の入浴は、長時間の入浴や、熱いお風呂は避けましょう。 ぬるめのシャワーで済ませるか、入浴する場合は、短時間で済ませるようにしましょう。
5.3.4 飲酒
施術当日の飲酒は控えましょう。アルコールは、血行を促進するため、施術の効果を阻害する可能性があります。
5.3.5 激しい運動
施術後数日間は、激しい運動は避けましょう。施術によって体がリラックスしている状態なので、激しい運動を行うと、逆に体に負担をかけてしまう可能性があります。
施術前 | 施術中 | 施術後 |
---|---|---|
動きやすい服装 | 痛みや違和感があれば伝える | 十分な休息 |
直前の食事は控える | 体の変化を伝える | 水分補給 |
持病やアレルギーを伝える | 施術者とコミュニケーションを取る | 長時間の入浴は避ける |
施術内容を確認する | 飲酒は控える | |
激しい運動は避ける |
これらの注意点を守り、整体師としっかりコミュニケーションを取ることで、より効果的で安全な施術を受けることができます。何か不安なことがあれば、遠慮なく相談しましょう。
6. 整体以外の腰痛治療
腰痛の治療法は整体以外にも様々な選択肢があります。痛みの程度や原因によって適切な治療法は異なりますので、ご自身の状態に合った方法を選択することが重要です。ここでは代表的な治療法をいくつかご紹介します。
6.1 薬物療法
痛みを抑えるための薬物療法は、腰痛治療において重要な役割を果たします。市販の鎮痛薬や、医療機関で処方される消炎鎮痛薬、筋弛緩薬、神経障害性疼痛治療薬など、様々な種類があります。痛みの種類や程度に合わせて適切な薬が選択されます。
6.2 注射療法
トリガーポイント注射や神経ブロック注射などの注射療法は、痛みを引き起こしている特定の部位に直接薬剤を注入することで、痛みを緩和する効果が期待できます。トリガーポイント注射は、筋肉の硬結(トリガーポイント)に局所麻酔薬などを注射し、痛みを和らげます。神経ブロック注射は、痛みを伝達する神経に局所麻酔薬やステロイド薬を注射することで、神経の炎症を抑え、痛みを軽減します。痛みの原因や状態に応じて適切な注射療法が選択されます。
6.3 手術療法
保存療法で効果が得られない場合や、重度の神経症状がある場合には、手術療法が検討されることがあります。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの場合には、手術によって神経の圧迫を取り除き、痛みや痺れなどの症状を改善することが期待できます。手術には様々な方法があり、内視鏡手術のように身体への負担が少ない方法も選択できる場合があります。医師とよく相談し、手術のメリット・デメリットを理解した上で判断することが重要です。
6.4 物理療法
物理療法は、電気、温熱、光線、牽引などを用いて、痛みや炎症を軽減し、身体の機能回復を促す治療法です。代表的なものとしては、低周波治療、温熱療法、牽引療法などがあります。
物理療法の種類 | 効果 |
---|---|
低周波治療 | 筋肉の痛みを和らげ、血行を促進する効果があります。 |
温熱療法 | 患部の血行を促進し、筋肉の緊張を和らげます。 |
牽引療法 | 腰椎を牽引することで、神経の圧迫を軽減し、痛みを和らげます。 |
6.5 運動療法
腰痛の予防や改善には、適度な運動が効果的です。ストレッチや筋力トレーニングなど、腰周りの筋肉を強化することで、腰への負担を軽減し、再発予防にも繋がります。ウォーキングや水中運動など、腰に負担の少ない運動から始めることがおすすめです。痛みがある場合は、無理せず専門家の指導を受けるようにしましょう。
6.6 装具療法
コルセットやサポーターなどの装具は、腰を支え、負担を軽減することで痛みを和らげる効果があります。急性期の痛みを軽減する目的や、慢性的な腰痛の再発予防にも役立ちます。適切な装具を選択し、正しく装着することが重要です。医師や専門家に相談して、自分に合った装具を選ぶようにしましょう。
これらの治療法は単独で用いられることもありますが、組み合わせて行われることも多くあります。それぞれの治療法の特徴を理解し、ご自身の症状に合った治療法を選択することが大切です。また、治療と並行して、日常生活での姿勢や動作、生活習慣の改善にも取り組むことが、腰痛の根本的な改善に繋がります。
7. 腰痛を予防するためのセルフケア
腰痛は、一度発症すると再発を繰り返しやすい慢性的な痛みです。日頃から腰に負担をかけない生活習慣を心がけ、腰痛を予防するためのセルフケアを積極的に行うことが大切です。
7.1 ストレッチ
柔軟性を高め、筋肉の緊張を和らげるストレッチは、腰痛予防に効果的です。毎日続けることで、腰周りの筋肉がほぐれ、血行も促進されます。
7.1.1 腰痛予防におすすめのストレッチ
ストレッチ名 | やり方 | 注意点 |
---|---|---|
膝抱えストレッチ | 仰向けに寝て、両膝を胸に引き寄せます。抱えた膝を軽く揺らすと、より効果的です。 | 呼吸を止めないように、自然な呼吸を続けましょう。 |
猫背ストレッチ | 四つん這いになり、息を吐きながら背中を丸め、顎を引きます。息を吸いながら背中を反らせ、顔を上げます。 | 腰を反らせすぎないように注意しましょう。 |
お尻伸ばしストレッチ | 床に座り、片方の足を伸ばし、もう片方の足を曲げてかかとをお尻に近づけます。伸ばした足のつま先を手で持ち、上体を前に倒します。 | 無理に伸ばそうとせず、心地よいと感じるところで止めましょう。 |
股関節ストレッチ | 仰向けに寝て、片方の膝を立て、もう片方の足を立てた膝の上に乗せます。立てた膝を手で抱え、胸に引き寄せます。 | 股関節周りの筋肉が伸びているのを感じながら行いましょう。 |
7.2 筋力トレーニング
腰周りの筋肉を鍛えることで、腰への負担を軽減し、腰痛を予防することができます。特に、腹筋、背筋、お尻の筋肉を鍛えることが重要です。
7.2.1 腰痛予防におすすめの筋力トレーニング
トレーニング名 | やり方 | 注意点 |
---|---|---|
プランク | 肘とつま先を床につけ、体を一直線に保ちます。 | 腰が反ったり、下がったりしないように注意しましょう。 |
バックエクステンション | うつ伏せになり、上半身と下半身を同時に持ち上げます。 | 腰を反らせすぎないように注意しましょう。 |
スクワット | 足を肩幅に開き、椅子に座るように腰を落とします。 | 膝がつま先よりも前に出ないように注意しましょう。 |
ヒップリフト | 仰向けに寝て膝を立て、お尻を持ち上げます。 | お尻の筋肉を意識しながら行いましょう。 |
7.3 正しい姿勢
日常生活における姿勢は、腰痛に大きく影響します。立っている時、座っている時、物を持ち上げる時など、常に正しい姿勢を意識することが大切です。
7.3.1 正しい姿勢のポイント
- 立っている時:背筋を伸ばし、顎を引きます。お腹に力を入れ、骨盤を立てるように意識します。
- 座っている時:浅く腰掛けず、深く座り、背もたれに寄りかかります。足を組むのは避け、足の裏を床につけます。
- 物を持ち上げる時:膝を曲げて腰を落とし、背中をまっすぐに保ったまま持ち上げます。
7.4 生活習慣の改善
日常生活における様々な要因が腰痛を引き起こす可能性があります。腰痛を予防するためには、生活習慣を見直し、改善していくことが重要です。
7.4.1 腰痛予防のための生活習慣
- 適度な運動:ウォーキングや水泳など、腰に負担の少ない運動を regelmäßig 行いましょう。
- バランスの取れた食事:カルシウム、ビタミンD、タンパク質などをバランス良く摂取し、骨や筋肉を健康に保ちましょう。
- 質の良い睡眠:睡眠不足は筋肉の疲労回復を妨げ、腰痛を悪化させる可能性があります。毎日7~8時間の睡眠時間を確保しましょう。
- 禁煙:喫煙は血行不良を引き起こし、腰痛を悪化させる可能性があります。禁煙を心がけましょう。
- 適切な体重管理:過剰な体重は腰への負担を増大させます。適切な体重を維持しましょう。
- ストレス管理:ストレスは筋肉の緊張を高め、腰痛を悪化させる可能性があります。ストレスを溜め込まないように、リラックスする時間を取りましょう。
これらのセルフケアを継続的に行うことで、腰痛を予防し、健康な腰を維持することができます。腰に違和感を感じたら、無理をせず、早めに専門家へ相談しましょう。
8. まとめ
歩けないほどの激しい腰痛は、ぎっくり腰や椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など様々な原因が考えられます。原因によって適切な治療法が異なるため、自己判断せず、医療機関や専門家への相談が重要です。特に、感染症や腫瘍などの重篤な疾患が隠れている可能性もあるため、安易に考えてはいけません。
整体は、筋肉の緊張緩和や骨格の歪み調整、血行促進、神経の圧迫解放といったアプローチで腰痛を改善に導く可能性があります。カイロプラクティック、オステオパシー、指圧マッサージなど、様々な整体の手技が存在し、自分に合った施術を選ぶことが大切です。整体はあくまで対症療法となる場合もあり、根本的な解決には、整形外科をはじめとした医療機関との連携も視野に入れるべきでしょう。また、整体を受ける際は、施術院の選び方や施術前後の注意点など、事前にしっかり確認することが重要です。
腰痛の再発を防ぎ、健康な状態を維持するためには、日頃からストレッチや筋力トレーニング、正しい姿勢を意識し、生活習慣の改善に取り組むことが不可欠です。つらい腰痛を繰り返さないためにも、セルフケアを積極的に行い、健やかな生活を送りましょう。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。
アクセス
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