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HOME > 首の痛みは温める?冷やす?カイロプラクティックが教える正しい判断とケアのページ

「首の痛み」に悩む方は、温めるべきか冷やすべきか迷うことが多いでしょう。この記事では、急性の痛みや炎症がある場合、慢性的なこりや血行不良の場合など、あなたの首の痛みの状態に応じた適切な判断基準をカイロプラクティックの視点から解説します。正しい温冷ケアの方法だけでなく、姿勢の歪みや生活習慣といった根本原因へのアプローチ、ご自宅でできるセルフケアまで網羅的にご紹介。今日から実践できる具体的な知識を得て、首の痛みを和らげ、快適な毎日を取り戻しましょう。

1. 首の痛み 温めるべきか冷やすべきか正しい判断の基本

首の痛みを感じたとき、「温めるべきか、それとも冷やすべきか」と迷う方は少なくありません。実は、その判断を誤ると、かえって痛みを悪化させてしまうこともあります。適切な対処法を選ぶためには、まずご自身の首の痛みがどのような状態にあるのかを正しく見極めることが重要ですます。

1.1 急性期と慢性期で異なる対処法

首の痛みには、急に発生した痛みである「急性期」と、長期間にわたって続く痛みやこりである「慢性期」があります。それぞれの時期によって、適切な対処法が大きく異なります。

急性期の痛みは、炎症を伴うことが多いため、患部を冷やすことが推奨されます。一方、慢性期の痛みは、血行不良や筋肉の緊張が主な原因であることが多く、温めることで症状の緩和が期待できます。

痛みの時期 特徴 推奨される対処法
急性期 急な発症、強い痛み、熱感や腫れを伴うことがある 冷やす(炎症の抑制)
慢性期 長期間続く痛みやこり、重だるさ、血行不良が原因 温める(血行促進、筋肉の緩和)

1.2 炎症の有無が判断の鍵

首の痛みに温めるか冷やすかを判断する上で、最も重要なのが炎症の有無です。炎症は、体の組織が損傷を受けた際に起こる生体反応で、一般的に以下の兆候を伴います。

  • 熱感(患部が熱を持っているように感じる)
  • 腫れ(患部が膨らんでいる、またはむくんでいる)
  • 発赤(患部が赤くなっている)
  • 強い痛み(触れたり動かしたりすると痛みが非常に強くなる)

これらの炎症の兆候が見られる場合は、迷わず冷やすことが適切です。冷やすことで、炎症反応を抑え、痛みを和らげる効果が期待できます。逆に、炎症がある状態で温めてしまうと、血行が促進され、炎症が悪化する可能性があります。

一方、上記のような炎症の兆候がなく、首のこりや重だるさが主な症状である場合は、筋肉の緊張や血行不良が原因である可能性が高いです。このような場合は、温めることで筋肉が緩み、血流が改善され、痛みの緩和につながります。

症状のサイン 痛みの性質 適切な対処法
熱感、腫れ、発赤、強い痛み 炎症がある(急性期に多い) 冷やす
こり、重だるさ、慢性的な痛み 炎症がない(慢性期に多い) 温める

2. 首の痛みに「冷やす」が適している場合

首の痛みに対して「冷やす」という対処法は、主に急性期の痛みや炎症が強く出ている場合に効果的です。熱を持っているような痛みや、腫れを伴う場合には、まず冷やすことを検討してください。

2.1 急性の痛みや炎症がある首の痛み

急性の首の痛みとは、突然発症したり、特定の動作や外力によって引き起こされたりする痛みを指します。このような痛みには、炎症を伴っていることが多く、冷やすことで症状の悪化を防ぎ、緩和が期待できます。

2.1.1 首の痛みと発熱や腫れを伴う場合

首に熱感があったり、触ると腫れているように感じたり、ズキズキとした強い痛みがある場合は、炎症が起きている可能性が高いです。例えば、寝違えの直後や、急に首を動かして「ピキッ」と痛みが走った時などがこれに該当します。炎症は、体内で組織が損傷した際に起こる防御反応の一つであり、血管が拡張して血流が増加し、痛み物質が放出されることで熱や腫れ、痛みを引き起こします。このような状態のときに冷やすことで、血管を収縮させ、血流を抑えることで炎症の広がりを抑制し、痛みを和らげることができます。

2.1.2 スポーツや事故による首の痛み

スポーツ中の衝突や転倒、あるいは交通事故など、外部からの強い衝撃によって首に痛みが起きた場合も、冷やすことが適切です。これらの状況では、筋肉や靭帯、関節などに損傷が生じ、内出血や炎症が起こりやすくなります。受傷直後に冷やすことで、内出血や腫れの広がりを最小限に抑え、痛みの軽減に繋がります。安静にしながら、まずは患部を冷やす応急処置を優先してください。

2.2 「冷やす」ことで得られる効果と方法

首の痛みを冷やすことで得られる効果は、主に炎症の抑制と痛みの緩和です。正しい方法で冷やすことが重要になります。

2.2.1 炎症を抑え痛みを緩和するアイシング

アイシングとは、氷などを使って患部を冷やすことです。冷やすことで、血管が収縮し、血流が一時的に減少します。これにより、炎症部位への血液や細胞の供給が抑えられ、炎症反応の広がりを抑制することができます。また、冷たさによって神経の伝達速度が遅くなり、痛みの感覚が鈍くなるため、鎮痛効果も期待できます。痛みや腫れが強い時期には、このアイシングが非常に有効な手段となります。

2.2.2 冷湿布や氷嚢の正しい使い方

首の痛みを冷やす際には、冷湿布や氷嚢(ひょうのう)などが一般的に用いられます。それぞれの特徴と正しい使い方を理解して、効果的に活用しましょう。

冷却方法 特徴 使い方 注意点
冷湿布 手軽に使える。冷却成分による持続的な冷却効果が期待できる。 患部に直接貼ります。製品の指示に従い、貼り替えのタイミングを守りましょう。 皮膚が弱い方はかぶれることがあります。長時間貼り続けると皮膚が乾燥することがあります。
氷嚢(氷のう) 強力な冷却効果。患部に密着させやすい。 氷と少量の水を入れ、空気を抜いて蓋をします。タオルなどで包み、患部に当てます。 直接肌に当てると凍傷のリスクがあります。必ずタオルなどで包んで使用してください。冷却時間は15〜20分程度を目安にし、繰り返し冷やす場合は時間を空けましょう。

冷やす際の共通の注意点として、冷やしすぎないことが挙げられます。皮膚が赤くなったり、感覚がなくなったりするほど冷やすのは避け、心地よいと感じる程度の冷却に留めてください。また、冷却の時間は15分から20分程度を目安にし、これを1日に数回繰り返すのが効果的です。特に、就寝中は血行が悪くなるため、寝る前に冷やすのは避け、日中に短時間で複数回行うようにしましょう。

3. 首の痛みに「温める」が適している場合

首の痛みには、冷やすよりも温めることが効果的なケースが多く存在します。特に、慢性的な首のこりや、血行不良が原因で生じる痛みに対しては、温めるケアが非常に有効です。温熱は筋肉の緊張を和らげ、血流を促進することで、痛みの軽減や回復を助ける役割を果たします。

3.1 慢性的な首のこりや血行不良による首の痛み

首の痛みが長期間にわたって続いている場合や、特定の動作による急な痛みではなく、じわじわとした不快感や重だるさを感じる場合は、温めるケアを試すことをおすすめします。

3.1.1 筋肉の緊張や疲労による首の痛み

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、不適切な姿勢の維持などにより、首や肩の筋肉は常に緊張し、硬くなりがちです。このような筋肉の過緊張や疲労が蓄積することで生じる首の痛みは、温めることで緩和されることが期待できます。温熱は硬くなった筋肉を緩め、柔軟性を取り戻す手助けとなります。

3.1.2 冷えが原因で起こる首の痛み

冷房の効いた部屋に長時間いる、寒い場所での作業、薄着など、体が冷えることで首の筋肉が収縮し、血行が悪くなることがあります。これにより、首のこりや痛みが悪化する「冷え」が原因の痛みには、温めることが非常に効果的です。血行が促進されることで、筋肉に必要な栄養が行き渡りやすくなり、老廃物の排出も促されます。

3.2 「温める」ことで得られる効果と方法

首を温めることで、痛みに対して様々な良い効果が期待できます。適切な方法で温めることが大切です。

3.2.1 血行促進と筋肉の緩和

温めることの主な効果は、血管が拡張し血行が促進されることです。血流が良くなることで、筋肉に酸素や栄養が十分に供給され、疲労物質や痛みの原因となる老廃物が効率的に排出されます。また、温熱は筋肉の緊張を直接的に和らげる作用もあり、硬くなった筋肉が緩むことで、可動域が広がり、痛みが軽減されることにつながります。

3.2.2 温湿布や入浴 カイロの効果的な使い方

首の痛みを温めるための方法はいくつかあり、状況に応じて使い分けることが大切です。それぞれの方法の特徴と効果的な使い方を理解しましょう。

温める方法 主な効果 適した状況 効果的な使い方と注意点
温湿布 患部を直接温め、血行促進、筋肉緩和 特定の部位のこりや軽度の痛みがある時、手軽に温めたい時 製品の指示に従い、適切な時間貼ります。低温やけどのリスクがあるため、長時間同じ場所に貼り続けたり、寝る前に使用する際は注意が必要です。
入浴 全身の血行促進、リラックス効果、筋肉緩和 全身の疲労や冷え、慢性的な首のこりを感じる時 38℃~40℃程度のぬるめのお湯に、20分から30分程度ゆっくり浸かるのがおすすめです。全身が温まり、筋肉がリラックスすることで、首の緊張も和らぎます。
カイロ 手軽に温め、持続的な温熱効果 外出時や特定の部位を継続的に温めたい 直接肌に貼らず、衣類の上から使用してください。低温やけどを防ぐため、就寝時の使用は避け、定期的に位置をずらすなどして肌の状態を確認しましょう。

4. 温めるか冷やすか判断に迷う首の痛みへの対処法

首の痛みが「温めるべきか、冷やすべきか」判断に迷うケースは少なくありません。特に、痛みの原因がはっきりしない場合や、症状が複合的に現れている場合には、適切な判断が難しくなります。そのような時は、無理に自己判断せず、慎重に対処することが大切です

4.1 両方を試す際の注意点

温めるべきか冷やすべきか迷った際、どちらか一方を試してみて、その効果を観察する方法があります。ただし、同時に両方を行うことは避け、時間をおいて試すようにしてください。例えば、まずは冷やしてみて痛みが和らぐかを確認し、効果がなければ数時間後に温めてみる、といった方法です。

どちらを試すにしても、約15分から20分を目安に短時間で試すようにしてください。その際、痛みが悪化したり、しびれが増したりするようであれば、すぐに中止し、それ以上の自己判断は控えるべきです。

どちらの方法がより快適に感じるか、痛みが軽減されるかを注意深く観察することが重要です。効果を感じられない場合や、かえって不快感が増す場合は、その方法は適していない可能性が高いと考えられます。

4.2 自己判断が難しい場合の対処

首の痛みが長引く場合や、痛みが非常に強い場合、あるいはしびれや脱力感などを伴う場合は、自己判断だけで対処しようとせず、専門家へ相談することをおすすめします。特に以下のような症状がある場合は、速やかに専門家の意見を求めるべきです。

  • 安静にしていても痛みが続く場合
  • 痛みが徐々に悪化している場合
  • 手足にしびれや麻痺がある場合
  • 発熱や倦怠感を伴う場合
  • 過去に経験したことのない強い痛みがある場合

カイロプラクティックの専門家は、首の痛みの原因を詳細に検査し、適切なアプローチを提案することができます。骨格の歪みや神経の圧迫など、根本的な原因を見極めることで、適切なケアへと導きます。自己判断による誤った対処は、症状を悪化させる可能性もあるため、迷った時は無理をせず、専門家のサポートを求めることが賢明な選択です。

5. カイロプラクティックが考える首の痛みの根本原因

カイロプラクティックでは、首の痛みを単なる筋肉のこりや疲労として捉えるだけでなく、その根底にある身体の構造的な問題や日々の生活習慣に注目し、根本原因を追求していきます。首は、私たちの重い頭を支え、全身の神経と密接に関わる重要な部位だからです。

5.1 姿勢の歪みと首の痛み

現代人の首の痛みの多くは、日常生活における姿勢の歪みが深く関わっています。特に、スマートフォンやパソコンの長時間使用、座りっぱなしのデスクワークなどが、知らず知らずのうちに首に大きな負担をかけています。

5.1.1 スマホ首や猫背が引き起こす問題

スマートフォンを長時間見続けることで、頭が前に突き出た姿勢になる「スマホ首」は、首の生理的なカーブを失わせ、ストレートネックと呼ばれる状態を引き起こすことがあります。また、背中が丸まる「猫背」も、頭の位置を前方へと移動させ、首や肩の筋肉に過度な緊張を強いる原因となります。

私たちの頭は、成人で約5kgもの重さがあると言われています。この重い頭が正しい位置にないことで、首の筋肉は常に緊張を強いられ、血行不良や神経への圧迫を引き起こし、痛みやこりへとつながるのです。

5.1.2 骨盤の歪みと全身のバランス

首の痛みは、首だけの問題ではないことも少なくありません。カイロプラクティックでは、体の土台である骨盤の歪みが、全身のバランスを崩し、結果として首に負担をかけるケースも重視します。骨盤の歪みは、背骨全体の配列に影響を与え、その代償作用として首に無理な力がかかることがあるためです。

姿勢の歪み 首への影響
スマホ首(頭部前方変位) 首の生理的カーブの消失(ストレートネック化)、首後部の筋肉の過緊張、首や肩のこり、頭痛
猫背(胸椎後弯) 肩甲骨の位置異常、胸郭の狭小化、首や肩甲骨周囲の筋肉への負担増大、呼吸の浅さ
骨盤の歪み(傾き、ねじれ) 背骨全体のバランス崩壊、代償作用による首への負担、全身の筋肉のアンバランス

5.2 神経の圧迫と首の痛み

首の骨(頸椎)の中には、脳から全身へと伸びる重要な神経が通っています。姿勢の歪みや骨のわずかなズレ(サブラクセーション)によって、この神経が圧迫されると、痛みやしびれ、さらには自律神経の乱れなど、様々な不調を引き起こすことがあります。

神経は、脳からの指令を全身に伝え、感覚を脳に送り返す役割を担っています。この神経の流れが阻害されると、筋肉の正常な機能が損なわれたり、血流が悪くなったりして、慢性的な首の痛みにつながることが考えられます。

5.3 生活習慣が首の痛みに与える影響

首の痛みは、姿勢や骨格の問題だけでなく、日々の生活習慣も大きく影響します。睡眠、食事、運動、ストレスといった要素が複雑に絡み合い、首の健康を左右することがあります。

例えば、不適切な寝具の使用は、寝ている間に首に負担をかけ、朝起きた時の痛みの原因となることがあります。また、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用による運動不足は、首や肩周りの筋肉を硬直させ、血行不良を招きます。精神的なストレスも、無意識のうちに首や肩の筋肉を緊張させ、痛みを悪化させる要因となることがあります。

カイロプラクティックでは、これらの生活習慣が首の痛みにどのように影響しているかを詳しく伺い、一人ひとりのライフスタイルに合わせたアドバイスを通じて、根本的な改善を目指していきます。

6. カイロプラクティックによる首の痛みへのアプローチ

首の痛みは日常生活に大きな影響を及ぼしますが、カイロプラクティックではその痛みの根本原因に焦点を当てたアプローチを行います。一時的な症状の緩和だけでなく、身体全体のバランスを整え、再発しにくい状態を目指すのが特徴です。

6.1 丁寧な検査と根本原因の特定

カイロプラクティックでは、首の痛みを改善するために、まず丁寧な検査を通じて痛みの根本原因を特定することを重視します。問診から始まり、姿勢の分析、触診、関節の可動域検査などを総合的に行い、一人ひとりの身体の状態を詳細に把握します。これにより、表面的な痛みだけでなく、その背景にある骨格の歪みや神経機能の不調、筋肉のアンバランスなどを見つけ出します。

検査項目 目的
問診 首の痛みの発生時期、症状の経過、既往歴、生活習慣などを詳しく伺い、痛みの背景にある要因を把握します。
視診・姿勢分析 身体全体の姿勢や首の位置、肩の高さなどを観察し、姿勢の歪みやバランスの崩れを確認します。
触診 首や肩、背骨周辺の筋肉の緊張度合いや関節の動き、骨の位置などを触って確認し、問題のある箇所を特定します。
可動域検査 首を前後左右に動かしたり、回したりすることで、関節の動きの制限や痛みの有無を評価します。

これらの検査を通じて、個々の首の痛みがどこから来ているのか、どのようなメカニズムで起こっているのかを明確にし、最適な施術計画を立てていきます。

6.2 カイロプラクティック施術による調整

根本原因が特定されたら、カイロプラクティック独自の施術を用いて身体の調整を行います。主な目的は、神経系の働きを正常化し、関節の動きを改善し、筋肉のバランスを整えることです。これにより、首への負担を軽減し、自然治癒力を高めることを目指します。

施術は、主に手技によって行われます。関節の動きが制限されている箇所や、神経に圧迫が生じている可能性のある箇所に対して、 アプローチから、必要に応じて特定の方向へ適切な圧を加えて調整していきます。これにより、滞っていた神経の流れが改善され、筋肉の過度な緊張が和らぎ、首の痛みが緩和されることが期待できます。

カイロプラクティックの施術は、首の痛みだけでなく、それに伴う肩こりや頭痛、腕のしびれといった関連症状の改善にもつながることがあります。身体全体を一つのシステムとして捉え、バランスを重視したアプローチを行うため、症状の根本的な改善を目指すことが可能です。

6.3 セルフケア指導と予防策

カイロプラクティックでは、施術によって身体のバランスを整えるだけでなく、患者様ご自身が日常生活でできるセルフケアや予防策の指導にも力を入れています。施術の効果を維持し、首の痛みが再発しないようにするためには、日々の習慣の見直しが非常に重要だからです。

具体的なセルフケア指導としては、以下のような内容が含まれます。

  • 正しい姿勢の意識: デスクワーク中やスマートフォン使用時など、日常生活における正しい姿勢の取り方についてアドバイスします。
  • 簡単なストレッチや体操: 首や肩周りの筋肉の柔軟性を保ち、血行を促進するための簡単なストレッチや体操を指導します。
  • 生活習慣の見直し: 睡眠環境の改善、適度な運動、栄養バランスの取れた食事、ストレス管理など、首の痛みに影響を与える可能性のある生活習慣について助言します。

これらのセルフケアを継続することで、ご自身の身体に対する意識が高まり、痛みが発生しにくい状態を維持することにつながります。カイロプラクティックは、施術だけでなく、患者様が自ら健康を管理できるようサポートし、根本的な改善と予防を目指すパートナーとなることを大切にしています。

7. 自分でできる首の痛みのケアと予防

首の痛みは、日々の生活習慣や体の使い方に深く関連しています。カイロプラクティックでのケアと並行して、ご自身でできる予防策やセルフケアを取り入れることで、痛みの再発を防ぎ、健康な首の状態を維持することが期待できます。ここでは、日常生活で実践できる具体的な方法をご紹介いたします。

7.1 正しい姿勢を意識する

首の痛みは、姿勢の歪みから生じることが非常に多いです。特に、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用は、首に大きな負担をかけがちです。日頃から正しい姿勢を意識することで、首への負担を軽減し、痛みの予防につなげることができます。

7.1.1 座る姿勢のポイント

デスクワークなどで椅子に座る際は、深く腰掛け、背筋を自然に伸ばすことを意識しましょう。肩の力を抜き、顎を軽く引くことで、耳、肩、股関節が一直線になるようなイメージを持つと良いでしょう。パソコンのモニターは目線の高さに調整し、キーボードやマウスは腕が楽な位置に置くようにしてください。

7.1.2 立つ姿勢のポイント

立つ時も、頭が体の真上にくるように意識することが大切です。猫背になったり、顎が突き出たりしないように注意し、お腹を軽く引き締めることで、体全体のバランスが整いやすくなります。長時間立ち続ける場合は、時々足踏みをしたり、重心を左右に移動させたりして、同じ姿勢が続かないように工夫しましょう。

7.1.3 スマートフォンの使用時の注意点

スマートフォンを使用する際は、どうしても顔が下を向きがちになり、首に大きな負担がかかります。スマートフォンを目線の高さまで持ち上げて操作するように心がけましょう。また、長時間の使用は避け、適度に休憩を挟むことが重要です。

7.2 簡単なストレッチと運動

首や肩周りの筋肉が硬くなると、血行が悪くなり、痛みを引き起こしやすくなります。日常生活に簡単なストレッチや運動を取り入れることで、筋肉の柔軟性を保ち、血行を促進することができます。痛みを感じる場合は無理せず、心地よい範囲で行いましょう。

7.2.1 首のストレッチ

首のストレッチは、ゆっくりと丁寧に行うことが大切です。急な動きは避け、痛みを感じたらすぐに中止してください。

ストレッチの種類 目的 ポイント
首の前後屈 首の後ろや前の筋肉を伸ばす ゆっくりと顎を引いて首の後ろを伸ばし、次に顎を上げて首の前を伸ばします。各10秒程度キープします。
首の側屈 首の横側の筋肉を伸ばす 片方の耳を肩に近づけるように、ゆっくりと首を横に倒します。反対側も同様に行い、各10秒程度キープします。
首の回旋 首をひねる筋肉を伸ばす ゆっくりと顔を左右に振り向かせ、首のひねりを意識します。各10秒程度キープします。

7.2.2 肩甲骨を動かす運動

肩甲骨周りの筋肉をほぐすことは、首の負担軽減にもつながります。肩甲骨を意識して動かすことで、肩こりや首の痛みの緩和が期待できます。

  • 肩回し両肩を大きく前から後ろへ、次に後ろから前へとゆっくりと回します。肩甲骨が動いているのを意識しながら、それぞれ10回程度行いましょう。
  • 肩甲骨寄せ両腕を体の横に下ろし、肘を軽く曲げます。そのまま肩甲骨を背骨に引き寄せるように、ゆっくりと胸を張ります。5秒キープし、ゆっくりと戻す動作を10回程度繰り返しましょう。

7.2.3 適度な全身運動

ウォーキングや軽いジョギングなど、全身を使う運動も首の痛み予防に効果的です。全身の血行が促進され、筋肉の柔軟性が向上します。無理のない範囲で、毎日少しずつでも続けることが大切です。

7.3 寝具やデスク環境の見直し

一日のうち多くの時間を過ごす寝具や、仕事や勉強で使うデスク環境は、首の痛みに大きく影響します。これらを見直すことで、無意識のうちにかかっている首への負担を減らすことができます。

7.3.1 枕の選び方と使い方

枕は、寝ている間の首の姿勢を左右する重要なアイテムです。高すぎず低すぎず、ご自身の体型や寝姿勢に合った枕を選ぶことが大切です。仰向けに寝た時に、首のカーブを自然に支え、頭が沈み込みすぎない程度の硬さが理想的です。横向きに寝る場合は、肩の高さも考慮し、首がまっすぐになるような高さの枕を選びましょう。

7.3.2 マットレスの重要性

マットレスもまた、睡眠中の姿勢に大きく関わります。体が沈み込みすぎず、適度な硬さで全身を支えてくれるマットレスが理想的です。柔らかすぎるマットレスは体が沈み込み、寝返りが打ちにくくなることで、特定の部位に負担がかかりやすくなります。逆に硬すぎるマットレスは、体とマットレスの間に隙間ができやすく、首や腰に負担をかけることがあります。

7.3.3 デスク環境の改善

長時間のデスクワークは、首や肩に大きな負担をかけます。以下の点を見直してみましょう。

  • モニターの高さモニターの上端が目線と同じか、やや下に来るように調整します。これにより、自然と顔が正面を向き、首が前に突き出すのを防ぐことができます。
  • 椅子の調整椅子の高さは、足の裏が床にしっかりつき、膝が約90度に曲がるように調整します。背もたれは背中のS字カーブを支えるものを選び、深く腰掛けて背中全体を預けるようにしましょう。
  • 休憩の頻度どんなに良い環境でも、同じ姿勢を長時間続けることは首に負担をかけます。1時間に一度は立ち上がって体を動かすなど、定期的に休憩を取り入れることが大切です。

8. まとめ

首の痛みへの対処は、温めるか冷やすかの判断が非常に重要です。急性期の痛みや炎症には「冷やす」ことが、慢性的なこりや血行不良には「温める」ことが効果的です。しかし、ご自身での判断が難しい場合や、痛みが長引く場合は、専門家にご相談ください。カイロプラクティックでは、姿勢の歪みや生活習慣など根本原因にアプローチし、痛みの改善だけでなく再発予防にも力を入れています。日頃からの正しいケアと予防も大切です。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

アクセス

院名 開成カイロプラクティック SIO
住所 〒258-0021 神奈川県足柄上郡開成町吉田島3757-2-B
アクセス 小田急小田原線 開成駅 西口から徒歩1分
マックスバリュ開成駅前店の駐車場向かい。入船食堂の横


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